2016年02月21日

小周天の考察(その5)韓国仙道における蓄気

今回は前回記事の続き、韓国仙道の小周天法の話題である。
まずは、準備功である蓄気について。

高藤流仙道(?)において、小周天のために気を集める(蓄気)ためには武息と呼ばれる呼吸法を行う。
韓国仙道書である「天書」によれば、同じ目的のためにおこなうものを「石門呼吸」と言う。

「石門」とは下腹部にあるツボの位置の名称である。
つまり、石門に意識を集中して呼吸法を行うことを「石門呼吸」ということらしい。
この呼吸法では、高藤流仙道で使う武息とは異なり、停息を行わない。

仙道の古書の時代はともかく(わからないし)、高藤流仙道が大ブームになった時代では武息について否定的な意見はあまり聞かれなかった。
しかし、最近になってからは激しい停息を伴っていきむような呼吸法のマイナス面が取り上げられるようになっている。

つまり、高血圧や、高眼圧の症状をもつ人は症状が悪化する危険がある。
(高眼圧とは緑内障の初期症状と言われる)
あるいは、心臓や肺の病気をもっている人には体力的にキツすぎるなど。
しかし、気を集るためには、停息はあった方が良いのだ。
これは体験的にそう言える。

この点、ゴールデンドーン系魔術における仙道と類似した修業法である「中央の柱」行法では、エネルギーを集めるために行う呼吸法において停息が取り入れられているが、詳細な注意点が教えられている。
これはつまり、停息の効果を認めつつも、体にかける負担を軽減しようという進化であろう。

話題を韓国仙道に戻して。
韓国仙道においては、蓄気ができた後(この時点は高藤仙道の陽気発生とあまり変わらない)、気をいきなり背中に上げない。
まず、帯脈に回す。
石門から左に体に対して平行に一周させてまた石門に戻す。
これを「帯脈運気」と言う。
この際、意識で引っ張って回した気を「生気」と呼び仮のものだという。
韓国仙道では、気を回す過程においてここで停息を使用する。
無意識のうちに気の方が先に動いて回っていくものを「真気」と呼び、これが本物なのだという。

これは、高藤流仙道においては、小周天の初歩のうちは意識を強くかけつつ、呼吸法などを使ってやっと回しているのが、慣れるに従い一瞬にして気の方が先に回って行くようになることと類似したものと思われる。
「天書」では「帯脈運気が2分以内にできるようになったら小周天修練に入ってよい」とある。

ということで、韓国仙道における小周天法の話題は次回になってしまった。
期待しないで待っていただきたい。
posted by ポンタ at 16:30 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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