2016年03月13日

小周天の考察(その6)韓国仙道の小周天

前回の記事で書いた帯脈運気ができた後、テキストの「天書」によれば、韓国仙道において小周天の実践に入るという。

「天書」には著者独自の細かな見解や、(おそらくは)体験上のコメントなどが随所に見られるが、一回目の回し方は基本的に高藤氏の「仙道入門」に書かれている内容とあまり変わらない。
集めた気を丹田より尾てい骨まで送るためにコウモンを収縮させる事や、頭まで上った気は涼しい感覚になることなどは同じである。

大きな違いは、初回では温養をまだ行わない点だ。
韓国仙道においては、小周天の一周速度が2分くらいで回せるようになってから温養を開始するという。
(たしかに、小周天に慣れてくると丹田に陽気を感じてからほぼ一瞬(というか同時?)で頭頂にも気を感じる)

さて、小周天の運気が一周2分程度で回せるようになった段階で温養を開始する。
「天書」によれば、「今までの修練は陽火だけの修練であった」という。
つまり、小周天の初期段階では主に呼吸の助けを借りて気を回すが、ここから先は意識のみを使って回すようにしていく。

著者に言わせれば、、、。
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「呼吸それ自体は陽火である。熱い火の気である。真気の中には「火」が多いので、この「火」の力をもって塞がっているキョウを貫いてきたわけである。
中略
帯脈運気と小周天の本質は陽火であったので、これからはもっと完成された境地(陰陽和合)に向かって、調和を追求しなければならない。
今までの真気の中で絶対に不足している陰水を生成させて、陽火と合一させることが必要である。
この修練過程を「温養」と称する。
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はっきり言って、私自信もなんとなく気を回してきたのだが、このような哲学的な背景を考えたことがなかったので、かなり感動した。
要は、頭まで上げた気を、感覚が熱い感覚から涼しい感覚に変容するまで緩やかに意識をかけ、気感が変容したのち丹田まで下げていくという過程が、大きな意味をもつわけだ。
気が練れてくるに従い、温養中に発生する唾液の質も甘く感じられるようになっていく。
この先は、小周天の次の段階となる。

現在の記事シリーズは小周天の考察なので、次回は別の流派の話題に移る。
posted by ポンタ at 20:18 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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