2016年04月26日

小周天の考察(その12)すこし脇道にそれた話題の続き

前回の記事の最後に、「気」だけで行う小周天にも利点があるという事を書いた。
今回の記事はその続きとなる。

その利点とはずばり「まがりなりにも小周天が形になるまでの時間が早い」ということだ。

えっさえっさと陽気を集め、仙道書にあるように「陽気があっちこっちに生き物のように動き出す」とか「振動が発生して来る」なんていうのを待っていたら、、。
現代のように、ただでさえ、元気や精力をあっちこっちと漏らしまくり、すり減らしまくる時代では、一生かかっても陽気発生まで行かなかったということにもなりかねないのだ。

とにもかくにも気を一周させてしまえば、ある程度は気のコントロール能力がそなわわるので、少しは気が漏れたり擦り減っていくのをふせげるようになり、やがて陽気を伴った(本物?)の小周天へと持っていける可能性が高まる。

ここから書くことは、おそらくネットでも見かけたことは無いし、仙道書にも見当たらない。

それは、丹田での陽気発生のきっかけとして「気を」使うことだ。

何もないところから陽気を発生させようとするよりも、何かしらきっかけとなるものを丹田に持ってきておいてから武息を行う。
こうすると、陽気の発生がダントツに早まることを体験した。
(もうひとつ、もっともっと陽気を強化する方法を見つけたがここでは書けない)

もっと具体的には、手のひらをこすって集めた気を、腕から体の前面に持ってきてから丹田まで下げて持ってきてもいいし、なんなら手のひらをこすって直接丹田に当ててもいい。
もう少し敏感な人なら、印堂などの仙道の温養で使用される部分で気を集めて持ってきてもいい。

このようにして集めた微弱な気を丹田に集め、その気感が消えないように呼吸と力の加減を行いながら武息と文息を行うのだ。
このようにすれば、気はやがて熱と圧力を持ち始め、空車を回してしまう心配はなくなる。

ということで、この話題はこれで終わる。
次回からは、高藤流仙道の小周天の気の回し方の話題に入る。
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2016年04月24日

小周天の考察(その11)すこし脇道にそれた話題

高藤流仙道における、陽気発生についての話題を書いてきた。

丹田に強い熱感を伴う陽気を発生集中させてコントロールしていく(あえて回すとは言わない)やり方は、高藤氏の著作以外ではあまり見かけない。
その理由の多くは。
「指導者がいないと危険を伴う場合がある」
「秘伝として安く公開したくない」
「自分はできるという優越感を保ちたいため」
などが考えられる、苦笑。

小周天は、秘伝でもなんでもなく、仙道の基本だ。
熱を発生させやすく、健康にも良い一石二鳥となる体の部位を選択して「陽気」を動かすのである。
正しい道順を順を追って動かす分にはそれほど危険ではない。
この点は、神秘主義に傾きすぎのヨガとは異なる点だ。
体がある程度健康であれば、だれでもできる。
(本格的な病気の人や、性欲がわかないくらいに精力が枯渇している人は、まずその治療から始める)

最近「無為派」の人の気功書を読んだが、内容としは素晴らしいの一言に尽きる。
小周天以降の段階についても体験からのアドバイスが載っていて非常に有益だと思った。
しかし、この本の著者にしても「小周天」を行うための気の集め方高め方については、呼吸のやり方と意識のかけ方(火加減と呼ばれている)が精妙で難しく、文章では伝えられないということだった。



陽気ではなく、直接「気」を集中させてコントロールしていき、小周天のルートに動かしていくやり方もあるにはある、、。

あえて、個人的な意見を書かせてもらうならば。
陽気ではなく、「気」を回すことから小周天を始めることは、陽気を回す事よりも難しい。
なぜなら、いきなり「気」を体内に集中させて動かす事は、陽気を動かす事よりもその感覚がはっきりしていなくてわかりにくいから。

まあ、素質の無いことについては自信がある私の意見なので。
(最初の陽気発生までだけで一年以上もかかっている)
「気」にたいする素質、感性の良好な人なら、いきなり「気」を使って小周天を行えるかもしれない。

(いずれ書くこともあるかもしれないが、射精したことのない男性や初潮のまだない女性は、陽気が最初から体内に満ち溢れるので、陽気も気も気にしないでいきなり小周天をやれる)

「気」で行う小周天の話題に戻る。
このやり方は、えてして、なんとなく「気」が集まったカンジ、動いたカンジ、回ったカンジで小周天をやってしまうことになりやすい。

このブログで何度も警告している、「気」を伴わない小周天である「空車」になりやすい。
そうなると、「気」をコントロールしているわけではないから、体を丈夫にする効果もないし、ニセの気感に惑わされて精神の集中やコントロールがうまくいかなくなってくる。
行きつく先は、、、お先真っ暗である。

ただし、「気」を使って行う小周天にも、小周天を始める出発点としての利点はある。
これについては、市販されている仙道書にもおそらく載っていないし、ネットにもそのような体験談は見当たらない。
これは、高藤氏の著作でも、伝統的な仙道のやり方だけでは小周天完成までに時間がかかりすぎると、いろいろやり方を工夫していることにも相通じる。

これについては次回の話題としたい。
本日はここまで。

posted by ポンタ at 20:05 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2016年04月21日

小周天の考察(その10)高藤流仙道の小周天

前回の記事で、高藤流仙道の小周天の陽気の話題を取り上げた。

高藤氏は著作で陽気の存在とその発生法について、今までの類書ではありえないほど詳細に書いたことで、今までは「気のせい」でしかなかった「気」が明確に存在するということを沢山の人に知らしめた。
そして日本に仙道&気功ブームを起こした。

高藤氏の言葉でいえば。
「気の抜けたビールはまずくて飲めないように、気を理解しない仙道や気功は何の効果もないに等しい」

陽気の話題に戻る。
「精力をつけて性エネルギーを高め、武息という呼吸法を行っていくと、やがて下腹が熱くなる」
これが、高藤流仙道の小周天の出発点である陽気の発生法である。

「仙人になる法」でも書かれているが、陽気が発生するのは、呼吸法により神秘的なエネルギーが下腹にたまったというよりは、単に腹筋の動きによって熱が部分的に発生したということなのだと考えると早い。
私自身も、陽気発生はイメージ法や瞑想法ではなく、「気功法の動功の一種」だと思っているくらいだ。
具体的なやり方を簡単に書くと、呼吸に合わせて、下腹の膨らませとへこませるを高速で繰り返していく。

陽気を短期間で発生させようと思ったら、精のつく食べ物を食べ、いつでもどこでも上記の下腹運動を行うようにすると効果が早い。

繰り返すが、陽気を発生させるのは呼吸法より、下腹の筋肉の運動量を増やす事がカギとなる。
酒に強い人であれば、精力の付く漢方生薬を付け込んだ薬酒も効く。
(アルコールによって体内に発生する熱も陽気発生にブラスできるが、酒に弱い人や、漢方でいう熱体質の人にはおすすめできない)

このようにして、下腹を鍛えていくと、文字通り「アッチッチ」という熱を下腹に感じることができるようになるだろう。

今夜はここまで。
posted by ポンタ at 23:21 | Comment(9) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2016年04月18日

小周天の考察(その9)高藤流仙道の小周天

さて、いよいよ、1980年代に仙道ブームを巻き起こした高藤聡一郎氏の小周天を考察する時が来た。

なぜ、高藤氏の仙道が大ブームを巻き起こしたのか。
それは、いままでの類書にはなかった、わかりやすさ、実践のしやすさにあったのだと思う。

今までの仙道書や気功書のように「気を回しましょう」と本に書かれていても、それっきりでおしまいならば、「気」ってなんじゃろか?というところで、多くはつまづいて先へ進めない。
そのうち興味を失っておしまいである。

人によっては、想像で「気だから気のせいでいいだろう」と勝手気ままに「気」だと思うモノを回し始める。
その結果は、、。
良くて、単なる自己暗示に毛が生えたレベルのイメージ法や瞑想法止まり、何の効果も無し。
悪いと、どんどんイメージだけが先走り、大学生が夏休みの一カ月程度やそこらの修行で「自分は仙道の全てをマスターして越えた」などと誇大妄想に取りつかれる。
最悪は、イメージだけの気が暴走し、精神病院行きである。

高藤氏の仙道書では、「気」とは何か、「気」の集め方と練り方、「気」を集めて練っていくメリットなどが実に要領よくまとめられ、実践方法が事細かに説明されていた。

まずは「陽気」という存在。
あたりまだが、一般的に言うところの、たんに「ウキウキする」という事とはわけが違う。
仙道の修行では「性エネルギーを熱として感じられるように感覚化したもの」ということになっている。
この「陽気」の作り方、集め方を、本人の実践経験をも元に、これでもかというほど教えてくれている。

類書では「丹田に意識を集めて深呼吸しつつ毎日瞑想していればそのうち熱が感じられる」レベルの一行程度の説明でおしまいである。
「熱が感じられる」と書いてあれば親切な方で、最初から気を集めることを要求する仙道書も多い。
これでは、熱が感じられて、気が集まるまでに寿命が来てしまうだろう。
そもそも、この程度のあっさり説明で小周天がやれるとは思えないから、この程度の仙道書を出す著者は、自分は仙道を実践していないか、あるいは実践していたとしてもその詳細を隠して書いていないかだ。

普通の人の場合、手のひらをこすって合わせていくと何やら感じるくらいは、大抵の人ができるが、手のひらに感じた「気」の感覚を動かして体に流していくなどという芸当はまずできない。

そこで、伝統仙道の場合、「もっとはっきり誰でも感じられるように気を集めて強化」してから、それを使って修行を行っていく。
それが熱い「陽気」である。
熱いという感覚は、誰にでもわかりやすく、その他の気感のような曖昧さもなく勘違いしようがないのだ。
さらに、中医学の理論を用いて、「陽気を発生させて強化」するのに有利な体の部位を選定した。
そのひとつが丹田だ。

ここは、精力から性エネルギーを取り出して集中させ熱を発生させるのに非常に都合のよい部位であり、強い熱(むろん体内がやけどするようなことは無いが)を発生させても体に悪影響がまず発生しない。
それどころか、熱が強くなればなるほど精力がますます高まり、体も丈夫になっていく。

というわけで、「陽気」の話題は次回に続く。
みなさんごきげんよう。

posted by ポンタ at 23:19 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2016年04月11日

またまたお詫び

またまたお詫びです。
3月22日の記事で「高藤氏の著作では六字訣などの記載は見当たらない」と書いたが、大間違いでした。
申し訳ありません。

先日、漢方食養法のひとつである五行食養法の事を調べているとき、高藤氏の「仙人入門」にもやり方が書いてあったなと読み返していた時に、それが載っているのを見つけてしまった。

なんと、ヒーリングタオの教程や現代中国気功で行われている「六字訣」が「六気法」という名称で載っているではないか!
お恥ずかしいが、あまりにあっさり短く書いてあるので、熟読したつもりが見落としてしまっていた。

大変失礼いたしました。
重ねてお詫びします。


ヒーリングタオでは、「六字訣」とその応用法だけで一冊の教科書が存在するくらいなんだけど。
ま、基本的なやり方だけなら、数行書いておしまいくらいのものだからねえ。
(ちなみに、ヒーリングタオの六字訣とその応用法の本、日本語訳本は絶版。ン十万円台の超プレミアが付いております)


posted by ポンタ at 22:41 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2016年04月09日

小周天の考察(その8)高藤流仙道

小周天の考察第8回目
今回は高藤聡一郎氏の高藤流仙道の小周天を考察してみようと思う。

高藤氏が仙道(小周天)を紹介する以前にも、国内で発表されていた書籍で「気を回す」ことを説いていたものは少数だが存在していた。
「練丹修養法」、「仙道房中術入門」や「五術占い全書」などだ。
しかし、これらの書籍の説明ではわかりにくく、実践結果とは少々かけ離れた部分もあり、多くの神秘行志願者たちの気を引くことは無かった。

高藤氏が自身の実践結果を元に気の回し方を書いたとき、その具体性、わかりやすさは比類がなく、今までには存在しなかった仙道書を生みだしたのだ。

とはいえ、高藤氏の仙道においても、小周天のやり方は著作の発表初期(大陸書房の本)、学研のミステリーブック発表初期、ミステリーブックの発表の終わり頃と、変遷を遂げている。

大陸書房の頃の著作では伝統的な仙道の修行法を主に書いている。
(陽気の発生のやり方、集め方、回し方においては書籍では初というくらいに詳しい)
学研ミステリーブックに著作を以降してからは、小難しい経絡やツボがどうのこうのをあまり気にしなくても良いやり方を発表。

さらに、ミステリーブックを何冊か発表したところで、伝統的なやり方とは全く異なる簡便で効果的な気の発生法と回し方を考案し発表。
伝統的な修行法では陽気発生から小周天完成まで時間がかかりすぎる欠点を解消するものだった。
(該当の本をお持ちの人は「ああ、あれか」と思っていただけるかと思う)

ミステリーブック発表の終わり頃の著作において、単修派(一人で修業を行う派)の修業完成に時間がかかる欠点を解消するやり方を発表。
これにより、ひとつの新しい仙道の修行体系ができたと、氏の仙道書はここまでで完結した。

というわけで、次回より、高藤氏が大陸書房で発表した著作で示された「伝統的仙道の小周天」から紹介していこうと思う。
posted by ポンタ at 23:02 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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